【2026年版】ファミリーレストランチェーンの店舗数ランキング
2026年8月25日 | 業界・地域分析
コロナ禍からの回復を経て、ここ数年順調に売り上げが伸びているファミリーレストラン業界。国内店舗数はどのような動きをみせているのでしょうか。
【2026年版】では、当社のチェーン店データを元に、ファミリーレストランのチェーン別店舗数ランキング(2026年7月時点)や前年比の増減状況を集計しました。また、ランキングから上位5チェーンをピックアップし、近年の店舗数年推移(2021~2026年)を探ってみました。
データの集計方法について
- 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
- 2026年7月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
- 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
- 店舗数の増減率(%)は、2026年7月と2025年7月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。
目次
【2026年版】ファミリーレストランチェーン 店舗数ランキング(1~15位)
チェーン別店舗数ランキングを7月の前年同月比でみると、15チェーン中 増加が5チェーン、減少が8チェーン、プラスマイナスゼロが2チェーン。2025年と比べると、増加が2チェーン減っています。
増加・減少ともに小幅
増加率は全体的に低く、最も高い「和食さと」でも1.5%増(3店舗増)で、「サイゼリヤ(1.1%・12店舗増))」「和風レストランまるまつ(1.1%・1店舗増))」が同率で続いています。このほかの増加チェーン「バーミヤン(0.8%・3店舗増)」「ジョリーパスタ(0.9%・3店舗増)」も、小幅の動きに止まっています。
ファミリーレストランはここ数年目立って増加しているチェーンがランキングに見られず、今回(2026年)はランク外・18位の「トマト&オニオン(11.6%・5店舗増)」が、唯一2ケタの伸び率をみせています。
一方、減少率は増加率に比べれば全体的にやや高めとなっているものの、数にするとそれほど多いわけではありません。店舗数1位の「ガスト(2.6%・32店舗減)」が数では最も多く減っていますが、そのほかのチェーンは1~4店舗程度の減少となっています。
ランキング順位は 14位まで2025年と同じで、今回は「ポポラマーマ」が1ランク上がって15位となり、「ステーキガスト」は16位のランク外となりました。
順位の変動は、店舗数自体が少ないこともあって15位以降で多くみられます。中でも今回目立ったのは、4ランク順位を下げて25位となった「不二家レストラン(22.5%・9店舗減)」です。
【表】チェーン別店舗数ランキング(1~15位)
| 順位 | チェーン名 | 2025年7月 | 2026年7月 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | ガスト | 1,241 | 1,209 | -2.6 |
| 2位 | サイゼリヤ | 1,053 | 1,065 | +1.1 |
| 3位 | ジョイフル | 607 | 607 | 0 |
| 4位 | ココス | 509 | 506 | -0.6 |
| 5位 | バーミヤン | 368 | 371 | +0.8 |
| 6位 | ジョリーパスタ | 320 | 323 | +0.9 |
| 7位 | デニーズ | 313 | 312 | -0.3 |
| 8位 | ロイヤルホスト | 223 | 222 | -0.4 |
| 9位 | 和食さと | 199 | 202 | +1.5 |
| 10位 | 夢庵 | 174 | 171 | -1.7 |
| 11位 | ジョナサン | 157 | 154 | -1.9 |
| 12位 | ビッグボーイ | 141 | 139 | -1.4 |
| 13位 | カプリチョーザ | 100 | 96 | -4.0 |
| 14位 | 和風レストランまるまつ | 89 | 90 | +1.1 |
| 15位 | ポポラマーマ | 78 | 78 | 0 |
ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
【年推移】ランキング上位5社の店舗数(2021~2026年、各年7月)
ガスト ~年々減少傾向~
「ガスト」の2021~2026年の店舗数推移をみると、年々減少傾向をたどっています。
2023年(41店舗減)と2026年(32店舗減)の減少幅が比較的大きめで、2026年は5年前に比べ124店舗減(9.3%減)となりました。
運営会社は「すかいらーくホールディングス(HD)」で、ランキング5位「バーミヤン」、10位「夢庵」、11位「ジョナサン」、ランク外16位「ステーキガスト」も同グループです。
すかいらーくグループの「統合報告書2025」によると、出店方針について「単に出店目標数ありきの拡大路線を追求するのではなく、新店の『投資回収の早期化』と『エリア収益の最大化』を最優先とし、立地を厳選した確実性の高い出店方針へと舵を切っている」としています。同グループ内のブランドについては、この方針の下に出店・退店や他業態への転換などが進められているものとみられます。
サイゼリヤ ~ここ2年は増加~
「サイゼリヤ」の国内店舗数は、2022~2024年は前年に比べ減少していましたが、2025年に増加に転じ、2026年も増加が続いています。とはいえ現在(2026年)と5年前を比べると、26店舗(2.4%)の減少となっています。
ジョイフル ~減少傾向も下げ止まりか~
「ジョイフル」店舗数推移をみると、2022年から2025年まで前年比減少が続いていましたが、2026年はプラスマイナスゼロの横ばいとなっています。2022年の13店舗減をピークに年々減少数が少なくなり、今回(2026年)下げ止まった形です。2026年と2021年とを比べると、24店舗(3.8%)減少しています。
ココス ~年々減少傾向~
「ココス」の店舗数も、年々減少して推移しています。ジョイフル同様に2022年の減少数が最も多く、その後は1~4店舗程度の前年比減となっています。5年前の2021年と比べると、27店舗(5.1%)減少しています。
運営会社は「ゼンショーHD」で、ランキング6位「ジョリーパスタ」、12位「ビッグボーイ」も同グループのブランドです。
バーミヤン ~数は少ないが増加傾向~
「バーミヤン」の店舗数は、2023年の「前年比4店舗減」を除くと、増加傾向で推移しています。最も増えたのはコロナ禍の2022年(17店舗増)で、2024~2026年はひとケタの増加数に止まっています。それでも、2026年と2021年とを比較すると32店舗(9.4%)増となっており、ランキング5位内で唯一、5年前より堅調に店舗数を伸ばしたチェーンといえます。
力強く増加しているチェーンがない
ファミレスチェーンの業績はおおむね好調だったが・・・
一般社団法人日本フードサービス協会が会員企業を対象にまとめた「外食産業市場動向調査(2025年 年間結果報告)」によると、ファミリーレストランの全店データ(新規店含む)の売上高は、前年比107.2%と順調な伸びを示しており、客数・客単価も前年を3~4%上回っています。
2026年1~6月の売上高前年同月比も平均で106.1%、客数・客単価も前年を平均で約3%上回っています。ただ、直近の6月の売上高(前年比100.5%増)は伸びが急激に鈍化し、客数(98.2%)が前年を下回った点が気になるところです。
また、ファミリーレストラン運営各社(ランキング15位以内)の、2026年に公開された業績発表(通期・中間期・四半期決算短信、計8社分)を調べたところ(※)、売上高に関しては、すべての運営会社で前年同期に比べて増加(増収)しています。
一方、本業の儲けを表す営業利益をみると、「すかいらーくHD」「サイゼリヤ(日本セグメント)」「ジョイフル」、カプリチョーザの「WDI」で大幅な伸びをみせています。
しかし、最新の決算短信をみると、一つ前(1四半期前)の発表までは2ケタ増だった運営会社が減益に転じる例があるなど、直近の四半期を含む決算に利益の低下傾向がみられ始めています。
※当記事作成時(2026年8月)に公開されていた資料に基づいています。運営会社の業績のため、売上高や営業利益にはファミリーレストラン以外の業績も含まれている場合があります。
業績好調が続いていたのに、店舗が減っているのはなぜ?
店舗数の動きに関しては、ファミレスチェーンの場合、ラーメンやハンバーガーチェーンのような「力強い増加傾向を示しているチェーンがない」のが特徴となっています。運営会社各社は総じて、既存のファミレスブランドの展開には慎重な姿勢が窺えます。
近年ファミレス業界の業績はおおむね好調に推移してきたにもかかわらず、ファミレス店舗数がチェーン全般的に増えなかったのはなぜか。「建築費の高騰」「郊外好立地の獲得競争激化」や「低価格・高付加価値路線に二極化」「ファストカジュアル化」といった外食のトレンド変化はもちろん、従来からのファミレス特有の次のような理由も考えられます。
- 広い客席や厨房、大型駐車場が必要なため初期投資・運営コストが高い。
- 人手不足・人件費上昇の影響が大きい(比較的スタッフが多め)。
- 大手運営会社が多いため、社内の業態転換など店舗展開の最適化が進む。
あの「値上げしないチェーン」がついに・・・
また、最近(2026年8月時点)の最大の話題といえば、値上げしないチェーンとして注目を集めていた「サイゼリヤ」が、「値上げ検討」の意向を表明したことです。同社は、物価高の中で客数を伸ばし好業績を上げてきたものの、原材料価格等の上昇をさまざまな企業努力でカバーしきれなくなりつつあるため、方針変更を迫られたようです。
一方、ファミレスブランドの店舗数が減少傾向にあるすかいらーくHDでは、「資さんうどん」に続き、定食チェーン「しんぱち食堂」の運営会社を2026年4月に買収するなど、M&Aによる新業態と店舗網の拡充を進めています。
原材料費や人件費の上昇を、客数・客単価の増加や販管費圧縮、店舗運営効率化などの努力で売り上げを伸ばし利益確保に努めてきたものの、それも限界に近づいてきているとみられるファミレス業界。すでに運営会社各社はさまざまな施策を進めていますが、今後どのような戦略を展開していくのか、ほかの飲食業態の動向も含めて注目していきたいところです。
本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
公式Facebookはこちら open_in_new
