【2026年版】ラーメンチェーンの店舗数ランキング
2026年6月16日 | 業界・地域分析
熱心なファンが多い半面、店舗間競争が激しいイメージのラーメン業界。昨今の国内店舗数はどのような動きをみせているのでしょうか。
2026年版(2025年4月~2026年4月)では、当社のチェーン店データを元に、チェーン別店舗数ランキングや前年同月比の増減状況を、過去記事との比較も交えて振り返ります。また、ランキングから対前年比増加のチェーンをピックアップし、近年の店舗数年推移(2020~2026年)を探ってみました。
データの集計方法について
- 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
- 2026年4月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
- 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
- 店舗数の増減率(%)は、2026年4月と2025年4月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。
目次
【2025年版】ラーメンチェーン 店舗数ランキング(1~15位)
チェーン別店舗数ランキングを4月の前年同月比でみると、増加が6チェーンで減少が8チェーン、プラスマイナスゼロは2チェーンとなっています。
増加率トップは、京都が本拠の あのチェーン
最も増加率が大きいのは「魁力屋(14.9%・23店舗増)」で、次いで「町田商店(12.7%・21店舗増)」、「丸源ラーメン(8.1%・18店舗増)」「一風堂(6.2%・8店舗増」と続きます。
上位チェーンでは、店舗数2位の「日高屋」が4.2%(18店舗)増加し、「餃子の王将」と「幸楽苑」はプラスマイナスゼロ、「リンガーハット」「大阪王将」は若干減となっています。
また、ランキング内で大幅に減少しているところはなく、「天下一品(5.7%・12店舗減)」が比較的高い減少率を示しています。
ランキング順位でみると、9位までは2025年と変わりなく、「町田商店」が2ランクアップして11位となり、「田所商店」と「一風堂」がワンランクずつアップと、10位以降で変動がみられます。
ちなみにランキング圏外では、17位の「神座(21.6%増)」をはじめ、「東京油組総本店(30.1%増)」「喜多方ラーメン坂内(11.9%増)」「舎鈴(14.1%増)」「魂心家(15.1%増)」「豚山(26.8%増)」「元祖油堂(64.0%増)」などが2ケタ台の増加率となっています。
【表-1】チェーン別 店舗数ランキング
| 順位 | チェーン名 | 2025年4月 | 2026年4月 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 餃子の王将 | 722 | 722 | 0 |
| 2位 | リンガーハット | 552 | 544 | -1.4 |
| 3位 | 日高屋 | 424 | 442 | +4.2 |
| 4位 | 幸楽苑 | 351 | 351 | 0 |
| 5位 | 大阪王将 | 343 | 333 | -2.9 |
| 6位 | Sugakiya | 258 | 253 | -1.9 |
| 7位 | 来来亭 | 246 | 243 | -1.2 |
| 8位 | 丸源ラーメン | 221 | 239 | +8.1 |
| 9位 | 天下一品 | 209 | 197 | -5.7 |
| 10位 | 田所商店 | 185 | 194 | +4.9 |
| 11位 | 町田商店 | 166 | 187 | +12.7 |
| 12位 | 山岡家 | 189 | 186 | -1.6 |
| 13位 | らあめん花月嵐 | 184 | 181 | -1.6 |
| 14位 | 魁力屋 | 154 | 177 | +14.9 |
| 15位 | くるまやラーメン | 140 | 138 | -1.4 |
| 15位 | 一風堂 | 130 | 138 | +6.2 |
ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
【年推移】店舗数増加チェーン 2020~2026年の動向
上項の店舗数ランキング(1~15位)から前年比増の6チェーンをピックアップし、当社の経年データをもとに近年(2020~2026年4月時点)の動向をみていきます。
増えるチェーンは毎年増える
日高屋
「日高屋」の2022~2026年の店舗数推移をみると、2021年のみ前年を下回ったものの、その後は5年連続で少しずつ増加しています。この結果、2026年4月と6年前の2020年4月とを比較すると、9.7%(39店舗)増となりました。5位以内の大手チェーンが全体的に横ばいか減少基調で推移している中、増加が続く唯一のチェーンです。
運営会社「株式会社ハイデイ日高」は1973年創業で、「日高屋」の展開は2002年にスタートしています。同社では、これまで関東圏で直営店を中心に展開してきましたが、この4月(2026年)新潟県1号店をFC方式で出店。今後中長期的には、全国に店舗網を拡げていく方針です。

丸源ラーメン
「丸源ラーメン」店舗数推移をみると、毎年10店舗台のペースで増加を続けています。この結果、6年前と比べて59.3%(89店舗)と大きく増加しました。
当チェーンは「焼肉きんぐ」などを展開する「株式会社物語コーポレーション」のブランドで、2001年に1号店がオープンしています。

田所商店
「田所商店」の店舗数も年々増加しており、2026年4月は6年前と比べ70.2%(80店舗)の大幅増となっています。
「田所商店」は「株式会社トライ・インターナショナル」が運営するラーメンチェーンで、2003年に味噌ラーメン専門店(直営店)を開店し、2004年から暖簾分け(FC)展開をスタートしています。

町田商店
「町田商店」の店舗数は右肩上がりで推移しており、特に2021年(28店舗増)と2025年(30店舗増)に大きく増加しています。この結果、2026年は2020年の約2.6倍(116店舗増)で、増加チェーンの中でも断トツの伸び率となっています。
「町田商店」は、8つのラーメンブランド手掛ける「株式会社ギフトホールディングス(HD)」の主要ブランドで、ランキング圏外で高い店舗増加率を示している「豚山」「元祖油堂」も同社の運営です。
2008年に個人事業として国内直営1号店「横浜家系ラーメン町田商店」を創業し、翌年法人化して直営店事業部門を開始しています。

魁力屋
「魁力屋」の店舗数も年々増加しており、ここ2年は増加幅がやや拡大しています。この結果、6年前と比べ82.5%・80店舗の大幅増となっています。
運営会社「株式会社魁力屋」は麺類中心に多業態を手掛けており、2005年にラーメン魁力屋の1号店がオープンしました。

一風堂
「一風堂」の店舗も増加傾向をたどっており、6年前と比較すると58.6%・51店舗の増加となっています。積極的な海外展開で知られるチェーンですが、国内も順調に店舗数を伸ばしています。
「一風堂」運営会社は「株式会社力の源ホールディングス(HD)」。1985年に「博多 一風堂」をオープンし、翌年力の源カンパニーを設立しています。

売上高は増加しているが、客数は・・・
売上高が連続で過去最高のチェーンも
ラーメンチェーン運営会社(対象:当社ランキング1~15位)の業績発表(※)で最近の売上高・営業利益(セグメント業績含む)を調べたところ、売上高は、公表資料があった8社すべてが前年同期を上回る「増収」となっており、3年、5年と連続で過去最高を更新する大手チェーンもみられました。しかし、このうち営業利益も「増益」だったのは4社で、残り半数は「減益」となっています。
※ 2026年3月期・2026年2月期・2026年1月期・2026年6月期第3四半期、2026年10月期第1四半期の決算短信 計8社分[王将フードサービス、リンガーハット、ハイデイ日高、幸楽苑、イートアンドHD、ギフトHD、丸千代山岡家、力の源HD]
また、月次報告を公表している8社(※)の2025年度(2025年4月~2026年3月)の既存店売上高をみても、すべての月で前年同月を上回った企業が3社、1~2カ月のみ減少したところが3社と、全般的にプラス傾向となっています。
一方、既存店客数では、前年同月比減少の月が8カ月あった企業が2社、7カ月と6カ月が1社ずつなど、マイナス月が多くなっています。
増加が目立ったチェーンを個別にみると、同期間中 売上高・客数ともにすべての月で前年比プラスだったのは「幸楽苑」で、累計でも売上高が9.3%増、客数は8.7%増と好調でした。「ハイデイ日高」は売上高がすべてプラス、客数は2026年2月のみ0.2%の微減となっています。「ギフトHD(町田商店等)」も売上高はすべてプラス、客数では2025年6月(1.5%減)と2026年2月(0.5%減)がわずかに減少するに止まっています。
※ 王将フードサービス、リンガーハット、ハイデイ日高、幸楽苑、物語コーポレーション、ギフトHD、魁力屋、力の源HD
「拡大組」と「縮小・現状維持組」に分かれる店舗数
上項の【年推移】では、2026年に前年比増となったランクインチェーンが、揃って近年増加傾向をたどっていることがわかりました。逆に、2026年前年比が減少したチェーン(15位以内)の年推移(2020~2026年)を確認したところ、8チェーン中6チェーンでおおむね減少、もしくは横ばいで推移していました。
もちろん例外はあるものの、近年の主要チェーンの国内店舗展開は、「拡大組」と「縮小・現状維持組」に分かれる傾向にあることが窺えます。
このところの外食業界では、値上げ効果もあってか「過去最高」の業績報告がしばしば報じられます。ただ一方では、数年におよぶ原材料・人件費等コスト上昇による収益圧迫に加え、ラーメンのように客数(月次既存店客数)の前年割れ傾向が目立ち始めている業界もあります。さらに、中東情勢による原油高などの影響は今後の業績に反映されてくるとみられるため、売り上げ好調といっても手放しで喜ぶことはできないのが実情です。
「拡大組」と「縮小・現状維持組」がみられるラーメンチェーンの店舗展開においても、今後どのような影響がどのようなチェーンに表れてくるのか、難局を乗り切り成長を続けるために各運営会社はどんな策を講じていくのか、注目していきたいところです。
本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
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