【2026年版】寿司チェーンの店舗数ランキング
2026年9月15日 | 業界・地域分析
近年は、どちらかというと海外展開の話題が目立つ寿司チェーン業界。国内の店舗数はどのような動きをみせているのでしょうか。
【2026年版】では、当社のチェーン店データを元に、寿司チェーンのチェーン別店舗数ランキング(2026年7月時点)や前年比の増減状況を集計しました。また、ランキングから回転寿司・持ち帰り各3チェーンをピックアップし、近年の店舗数推移を探ってみました。
データの集計方法について
- 集計元のチェーン店データは、チェーン店の公開情報を当社が調査・収集したものです。すべてのチェーン店を網羅したものではありません。また、実態とは異なる場合がありますのでご了承ください。
- 2026年7月時点で、国内に10店舗以上展開しているチェーン店を集計の対象にしています。
- 当社のチェーン店データ調査・収集は毎月を基本としていますが、隔月など定期収集のチェーンもあります。表・グラフの対象月に収集がなかったチェーンの場合、当月時点で最新のデータを記載しています。
- 店舗数の増減率(%)は、2026年7月と2025年7月の対比で算出しています(小数点2位以下は四捨五入)。
目次
【2026年版】寿司チェーン 店舗数ランキング(1~15位)
「店舗数 国内トップ」が入れ替り
対前年増加率が飛び抜けて高いチェーンはなく、ランキング1位の「はま寿司(5.1%・33店舗増)」が最も高い数値となっています。次に増加率が高いのは12位「がってん寿司(4.3%・3店舗増)」で、「スシロー(2.1%・14店舗増)」「くら寿司(1.1%・6店舗増)」も増加しています。
このほかにも「活魚廻転寿司 にぎり長次郎」「魚べい」「すし銚子丸」「かっぱ寿司」と増加組は多いものの、1.7~3%(増加数2~5店舗)の伸びに止まっています。
一方、減少率が最も高かったのは海鮮丼の「丼丸(10.2%・29店舗減)」で、次いで「銀のさら(5.4%・20店舗減)」「小僧寿し(4.6%・6店舗減)」の順。『宅配・持ち帰り業態』の減少傾向が、2025年、2026年、と続いています。
今回のトピックは、当社集計では初めてトップの順位が入れ替り、「はま寿司」が国内店舗数1位に浮上したことです。そのほかについては、3~9位と13位が2025年と同じ順位です。また、持ち帰り寿司の「古市庵」が今回から当社の収集対象となってランキングに加わったため、11位以降の4チェーンの順位が1~2ランクダウンしています。
【表-1】チェーン別店舗数ランキング(1~15位)
| 順位 | チェーン名 | 2025年7月 | 2026年7月 | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | はま寿司 | 644 | 677 | +5.1 |
| 2位 | スシロー | 653 | 667 | +2.1 |
| 3位 | くら寿司 | 551 | 557 | +1.1 |
| 4位 | 銀のさら | 368 | 348 | -5.4 |
| 5位 | かっぱ寿司 | 296 | 301 | +1.7 |
| 6位 | 丼丸 | 285 | 256 | -10.2 |
| 7位 | 魚べい | 175 | 179 | +2.3 |
| 8位 | ちよだ鮨 | 160 | 160 | 0 |
| 9位 | 小僧寿し | 131 | 125 | -4.6 |
| 10位 | 古市庵 | -(※) | 100 | - |
| 11位 | すし銚子丸 | 83 | 85 | +2.4 |
| 12位 | がってん寿司 | 70 | 73 | +4.3 |
| 13位 | 活魚廻転寿司 にぎり長次郎 | 66 | 68 | +3.0 |
| 14位 | 回転寿司みさき | 69 | 67 | -2.9 |
| 15位 | すしざんまい | 51 | 49 | -3.9 |
※2025年8月から当社(日本ソフト販売)の収集対象となったため、2025年7月のデータはありません。
(注)当社では、同一企業が運営するチェーンでも、チェーン名(ブランド)が異なる場合は店舗数を分けて集計しています。
ランキングは当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
【年推移】回転・持ち帰り寿司 各3チェーンの店舗数(2021~2026年、各年7月)
上項の店舗数ランキングから、業態別(回転/持ち帰り)にそれぞれ3チェーンをピックアップし、当社の経年データをもとに近年(2021~2026年4月時点)の動向をみていきます。
はま寿司[回転]~年々安定して増加~
「はま寿司」の国内店舗数は、年率3.5~5.7%と安定して増え続けており、2026年は2021年に比べて25.4%・137店舗増となりました。ほかの2大手(スシロー、くら寿司)と比べても5年前からの伸び率は断トツです。
運営する「株式会社はま寿司」は、ゼンショーホールディングス(HD)のグループ会社です。当社データを詳しくみると、2026年5月の調査で「スシロー」店舗数を上回り、国内店舗数1位となっています。

スシロー[回転]~一旦減少後、再び増加基調に~
「スシロー」の国内店舗数をみると、2023年のみ前年を1.7%下回ったものの、そのほかの年は前年を上回って推移しています。増加率は2022年が9.4%増(56店舗増)と最も大きく、2023年に一転減少し、2024年からわずかずつながら年々増加幅を広げています。2026年と2021年とを比較すると、12.1%・72店舗増となっています。

くら寿司[回転]~ほぼ増加基調で推移~
「くら寿司」の国内店舗数は、2025年の「横ばい」を除けば、前年比増で推移しています。2022年をピークに増加率の低下傾向がみられたものの、2025年に横ばいとなった後、直近の2026年は1.1%増とやや持ち直す形になりました。5年前と比べた2026年の店舗数は、14.4%(70店舗)の増加となっています。

銀のさら[持ち帰り]~5年前に比べ若干減~
「銀のさら」の店舗数推移をみると、2022・2023年は前年を上回ったものの、2024年から3年連続で減少しています。特に直近の2026年は前年比5.4%減(20店舗減)と、やや減少幅が広がっています。この結果、2026年と2021年との比較では、3.1%(11店舗)の若干減となっています。

丼丸[持ち帰り]~2023年から減少たどる~
「丼丸」の店舗数は、2022年に5.1%(20店舗)増加した後は年々減少しています。2024~2026年は3年連続の2ケタ減となっています。結果、5年前と比べた2026年の店舗数は、34.9%減(137店舗減)の大幅減となりました。
運営会社は「株式会社ササフネ」で、「寿司屋が始めた海の丼」をキャッチフレーズに掲げるお持ち帰りの海鮮丼専門店です。当社(日本ソフト販売)では寿司チェーンに分類しています。

ちよだ鮨[持ち帰り]~5年前とほぼ変わりなし~
「ちよだ鮨」の店舗数は、2022・2023年に3店舗ずつ増加し、2024年は横ばい、2025年に7店舗減少、2026年は再び横ばいとなりました。この結果、2021年と比べた2026年の店舗数は0.6%(1店舗)減で、「5年前とほぼ変わりなし」といった状況です。
業績にかげりも、原材料調達・流通改革に活路
客数減、利益低下傾向が・・・
2026年版(2025年7月~2026年7月)の寿司チェーン店舗数の概況としては、特に目立って増加しているチェーンはないものの、業界全体的には若干増・横ばい傾向を示しています。では、ランクインチェーン(運営会社)の同時期の国内業績はどうなっているのでしょうか。
まず、3大手の業績発表をみると、「はま寿司(ゼンショーHD)」は、セグメントが「グローバルはま寿司」のため海外も含む業績ですが、売上高・営業利益ともに大幅な増収増益となっています(2027年3月期第1四半期、2026年3月期通期)。
「スシロー」運営会社(FOOD & LIFE COMPANIES)の2026年9月期第3四半期「国内スシロー事業」も、売上収益・セグメント利益ともに前年同期比2ケタ増の増収増益です。
一方、「くら寿司」の日本セグメントの業績(2026年10月期第2四半期)は、売上高では若干増えていますが、経常利益が前年同期比減となっています。
そのほかのランクインチェーンの業績を直近の決算短信(※)でみると、売上高は、公開資料があった6チェーンのうち4チェーンで前年同期を上回っています。
営業利益については、6チェーンのうち「すし銚子丸」を運営する「銚子丸」は大幅に増えているものの、利益が低下していたり、利益から損失に転じていたりと、厳しい状況が窺えます。
※2027年3月期第1四半期、2027年2月期第1四半期、2026年12月期第2四半期。[ライドオンエクスプレスHD(銀のさら)、カッパ・クリエイト(かっぱ寿司)、Genki Global Dining Concepts(魚べい)、KOZO HD(小僧寿し)、銚子丸(すし銚子丸)、SRS HD(にぎり長次郎)の業績またはセグメント業績。利益の増減状況を公表していない運営会社も含まれている]
また、一般社団法人日本フードサービス協会が会員企業を対象にまとめた「外食産業市場動向調査」で2026年に入ってからの「持ち帰り米飯/回転寿司」の動き(全店データ)をみても、客単価では前年同月比増が続いているものの、1~6月は客数が1~5%下回って推移しており、売上高も3・4・6月でわずかながら減少しています。客数の低下傾向に加え、売上高も前年を割り込む月がみられるようになっています。
仕入れ・流通の川上(生産・産地)戦略へ
コメ・水産物等原材料価格や人件費の上昇、店舗関連の設備費・物流費アップ、消費者の節約志向など、寿司チェーンを取り巻く環境は他の外食業種同様に厳しさを増しています。特に寿司業界の場合、気候変動や漁業の担い手不足による水産資源・漁獲量の減少といった、対処が困難な問題にも直面しています。
そんな中、寿司チェーン各社の間で近年目立っているのが、原材料調達や流通において川上(生産・産地)戦略を強める動きです。
漁港や生産者からの直接買い付け、特定漁協や養殖業者との連携、定置網にかかった魚を丸ごと買い取る「一船買い」、市場に出回りにくい低利用魚の自社工場での商品化など。さらに一歩進んで、水産事業者との協業による養殖事業への進出や、生産者と共同で農業法人を設立し、コメ生産に乗り出すチェーンもみられます。
また、新幹線や旅客機の貨物スペースを利用して、地方の漁港で朝水揚げされた魚介類を当日中に都市部の店舗で提供する、産直高速化の取り組みも進んでいます。
これらの取り組みが寿司チェーンの業績にどのような効果・影響をもたらすか、まだはっきりとは見えていませんが、従来の飲食チェーンの枠を超えた領域に踏み込み始めた寿司チェーンの、今後の動向に注目したいところです。
本記事は当社のチェーン店舗データをもとに作成しています
日本ソフト販売が提供する、全国のチェーン店舗データ(飲食店・コンビニ・ドラッグストアなど)についての詳しいサービス情報は、こちらからご覧いただけます。
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